【 2018年秋開業予定 「渋谷ストリーム」 最新情報 】 オフィス、ホテル、商業の全賃貸区画について入居テナントが内定 アーバン・コアが一部供用開始
2017年11月17日
東京急行電鉄株式会社
当社が東横線隣接エリアの権利者と推進している「渋谷駅南街区プロジェクト(以下、本事業)」で、2018年秋開業予定の大規模複合施設「渋谷ストリーム(以下、本施設)」は、事業コンセプトを「クリエイティブワーカーの聖地」とし、オフィス、ホテル、商業施設、イベントホールのほか、多様なワークスタイルを支援する機能を備えます。
今般、本施設内のオフィス、ホテル、商業施設における全ての賃貸区画について、入居テナントが内定しました。なお、全てのオフィス区画には、グーグル合同会社(代表:ピーター・フィッツジェラルド)の本社機能が移転入居します。これにより、本施設は世界を牽引する新たなビジネスやカルチャーの生まれる舞台としてさらなる進化を遂げることが期待されます。入居時期は2019年度を予定しています。
また、渋谷駅周辺開発では、安全に回遊できる街の実現を目的に、地下から地上を貫くエレベーターやエスカレーターを内包した空間「アーバン・コア」の新設が複数計画されており、本事業においても、渋谷駅南側方面への歩行者ネットワークを整備し、首都高速3号渋谷線および国道246号による街の分断の解消を目指します。(図1・写真1)。
本事業で整備するアーバン・コア(図2)は、本施設開業に先行し、2017年12月2日(土)から、地下2階~1階部分の一部を供用開始します。渋谷駅の地下改札から地上への新たな動線が創出され、上下移動を容易にします。
本事業の概要は以下のとおりです。
■事業コンセプト
クリエイティブワーカーの聖地
多くの人を引き寄せ、ここで生まれる新しいコト・モノを世界に発信し
ここから新たな次代の流れを生み続ける場所
①クリエイティブワーカーに選ばれるビジネス環境をつくる。
渋谷駅南側の首都高速3号渋谷線・国道246号によって分断されたエリアが、クリエイティブワーカーを魅了するエリアへと変貌を遂げます。渋谷ストリームを構成する用途には、オフィスやホテル、商業施設のほか、ホール、カンファレンス、そして自転車通勤や子育てなどの多様なワークスタイルを支援する施設を配置。好奇心を持って自分基準で行動する人を刺激し、応援し、繋ぎ、渋谷ストリームから新しいムーブメントを生み出します。
②歩行者ネットワークを整備して、新たな人の流れをつくる。
渋谷ストリームは、地下2階から2階までつながる吹き抜けの動線空間「アーバン・コア」によって渋谷特有の谷地形を克服し、地上と地下で渋谷駅とダイレクトにつながります。旧東横線渋谷駅ホームのあった2階がアクセスの軸となり、国道246号横断デッキで渋谷駅に接続。国道246号横断デッキは旧東横線渋谷駅の高架橋を再利用し、駅舎のアイコンであったかまぼこ屋根を再現する予定です。
また、3階では「東西自由通路(将来予定)」とも接続。「JR渋谷駅南改札(仮)(将来予定)」の新設に伴い、将来的にはさらにアクセスが改善する予定です。
③渋谷川を再生して、特徴ある魅力的な都市環境をつくる。
渋谷ストリームがある場所は、2013年に地下化された東横線渋谷駅の跡地です。東横線線路跡地を遊歩道として整備し、隣接する渋谷川を官民連携により清流復活水を活用した“壁泉”によって再生することで、渋谷には希少な憩いの水辺空間を創出します。オープンカフェで食事したり、水辺の散策を楽しんだりと、さまざまなアクティビティを誘発することで、賑わいを代官山方面まで広げていく約600mの新たなストリートを創造します。
■施設名称
「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」
「ストリーム(英訳:STREAM)」は、流れ、小川、絶え間なく続く、流れ込むという意味を持ち、渋谷ストリームの前を心地よく流れる渋谷川や東横線渋谷駅の線路跡地のゆるやかなストリートなどの多様な流れを表現しています。渋谷ストリームはその魅力によって、クリエイティブワーカーを始めとした次代の流れを生み出す人々を引き寄せ、渋谷ストリームから新たなクリエイティビティを世界に発信し、また新たな人の流れを呼び寄せたいという思いを込めています。
■施設ロゴ
「アイディア(!)が人( i )から浮かんだ瞬間」と「アイディア(!)とアイディア(!)が交差する瞬間」という2つの瞬間をロゴとして表現しました。また、(!)と( i )の間に[ クロス/交差 ] を表現する形状を視覚的に潜ませ、非常にシンプルな形状ながら多面的な意味を包含させるこ とで、展開性/力強さ /期待感を併せ持つデザインとしています。
ロゴマークにはストリームイエローを採用しています。黄色にシアン(青緑色)を追加することで、色彩心理における黄色の「クリエイティブ/コミュニケーション/開放感/探究」と、シアン(青緑色)の「若々しさ」「都心でも自然が多い環境」「単色ではない微かな変化」という意味を表しています。
■施設デザイン
渋谷の近未来を表象し、渋谷駅の南側のシンボルとしてデザインされた軽やかで、街にとけ込むランダムパネルのファサードです。人の動線を視認させる空間演出として、エスカレーターやエレベーターなどの動線を鮮やかなストリームイエローで着色しています。
■フロア構成
◇ 1~3F/商業施設(店舗面積:約3,000㎡、約30区画)
“シブヤ・カスタム”が集まるストリート。
総店舗面積は、約3,000㎡で、約30区画の流行に左右されない“渋谷流=シブヤ・カスタム”が集まる商業空間を目指します。
既存のルールにとらわれず自分基準でカスタマイズやアレンジをする大人がターゲットになっています。1階は渋谷川沿いでゆったりと時を過ごすことができ、2階は路面感覚の店舗が軒を連ねるストリート、3階は会話を楽しむ大人たちの溜まり場を目指します。
◇ 4F/育成・創造・文化施設
サイクルカフェ
自転車通勤をサポートし、リフレッシュや趣味を通じ て交流できる場を提供します。
多目的スペース
早朝や夜間に気軽に運動をし、身も心もリセットでき る、心地よい広場空間を用意しています。
◇ 9~13F/ホテル
新しい渋谷カルチャーを発信するデザインホテル。
4階にあるホテルロビーは、インキュベーションオフィスやサイクルカフェと一体的につながり、カジュアルで賑わいの溢れる交流のハブを目指します。株式会社東急ホテルズによる約180室のシティホテルクラスを想定しています。
◇ 14~35F/オフィス
渋谷エリア最大級の約640坪(総賃貸可能面積約14,000坪)を誇り、多様なニーズに応えるフレキシブルなオフィス空間を提供します。また、車寄せからのオフィス直通動線を確保するとともに、都市ガスによるバックアップ電源対応など災害時の事業継続性にも配慮した高水準のスペックを実現します。
◇ ホール
“音楽ライブや、特別なプレゼンテーションに”
ライブハウスが集積する渋谷のエンタテイメントをリードする場として、週末はコンサートを中心としたライブプログラムを上演する予定です。収容人数は、スタンディングで約700人を誇り、ガラス張りの外観と2層にわたるホワイエを備える特別な空間は、新商品発表会やファッションショーなどビジネス用途にも最適です。なお、2018年10月1日ご利用分から、ホームページ(http://stream-hall.jp/)で予約の 受付を開始しています。
◇ 渋谷川
渋谷ストリームの前に顔を出す渋谷川を、官民連携により、清流復活水を活用した「壁泉」により再生します。広場と緑豊かな遊歩道を整備することにより、大階段前の広場から並木橋の先まで約600m続く、潤いのある水辺空間を創出します。川の流れとともに賑わいを代官山方面まで広げていく、新しい渋谷のオアシスが誕生します。
■施設概要
事業主体 東京急行電鉄株式会社、有限会社鈴基恒産、名取 康治、名取 政俊、山善商事株式社、 叶不動産株式会社、渋谷丸十池田製パン株式会社、有限会社清風荘平野ビル
所 在 東京都渋谷区渋谷三丁目21番 外
用 途 事務所、店舗、ホテル、ホール、駐車場など
延床面積 約116,700㎡
階 数 地上35階 地下4階
高 さ 約180m
設 計 者 株式会社東急設計コンサルタント
デザインアーキテクト:小嶋一浩+赤松佳珠子
/シーラカンスアンドアソシエイツ(CAt)
施 工 者 渋谷駅南街区プロジェクト新築工事共同企業体
・東急建設株式会社
・株式会社大林組
予定工期 2015年8月~2018年夏
開 業 2018年秋